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隔月第4日曜日午後2時から天王寺公園東口にて行なっています。


by nameken9

「4月5日釜ヶ崎大弾圧から2年」の集会の報告


「4月5日釜ヶ崎大弾圧から2年」の集会の報告

 さる4月5日、西成市民館で、釜ヶ崎大弾圧から2年ということで、「反弾圧シンポジウム 憲法21条の現在」という集会を持ちました。会場には入りきれないほどの人が集まり、盛況でした。最初に、「釜ヶ崎住民票闘争」を記録したビデオを上映し、次に遠藤比呂通弁護士から「野宿者公民権運動と表現の自由の現状」というテーマでの講演、次に永嶋靖久弁護士から「今、何が起きているか・・・政治的自由の現在」というテーマで講演があり、次に参加者と討論会がありました。
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 永嶋弁護士の話を少し紹介すると、昔もデモなどで警察と対峙になって逮捕されるということはありましたが、だいたいは、現行犯逮捕が原則で、2泊3日か、長くて20日ほどで、不起訴が普通だった。今はそうではなく、数ヶ月もあとになって、事件の中心人物を調べ上げ、令状で逮捕する。起訴する。保釈を認めない。これが普通になってきている。(実際、釜ヶ崎の弾圧もそうだし、原発で逮捕されている人たちもそうです。)
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 暴対法は、暴力団だけを取り締まる法律ではない。「反社会的勢力」ということで、運動している人たちにも適用される。「暴力団お断り」という看板が上がっているのに、暴力団のメンバーがそこへ入れば逮捕される。そういうことが実際に起きている。
 メールなんかでも、ブロバイダーの警察OBが監視している。銀行の通帳は、ちょっと通常ではない入金があると、銀行から「どういうお金か」確認の電話が入る。
 「平和を守りましょう」というビラ入れをして、そこに「日教組」という文字が書いてあると、それで逮捕される。
人が集まるとアカン、結社はアカン。そういう風になっている。
ということで、警察、検察、裁判所、司法の反動化が大変だというお話でした。

 これは裏返せば、今の支配層は社会秩序を維持する自信を無くしているとも言えるわけで、正しいことを正しいという人間を最も恐れている証拠でもあります。自分達が間違っていることを知っている、間違っていることを国民に強制していることを知っているからです。
 「釜ヶ崎の住民票を返せ!」の運動は、何故お金がなく、決まった住所が維持できなければ、住民票が強制消除され、選挙権まで奪われるのか?このことを大阪市に突きつけました。しかし、これには奴らは何も答えることができず、何の対策も施さず、この運動の中心メンバーを「威力業務妨害」で逮捕起訴したのです。いったい、どちらが正しいのか、大阪市や裁判所が憲法違反しているのは明らかです。
原発の問題も、人間が健康に安心して生きたい、環境を半永久的に破壊してしまうような原発はやめて欲しい、この人間として当然の生きる権利を主張したら逮捕されるという、とんでもないことを今の警察検察裁判所、司法当局はやっている。
 これは、憲法で保障されているはずの「生存権」がおびやかされているのです。今の司法の腐敗をもっともっと明らかにし、司法を根こそぎ変革していく運動を起こしていく必要があると考えました。
(労働者H)

by nameken9 | 2013-04-09 21:58