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by nameken9

靖国参拝は日本の国を亡ぼすため?

靖国参拝は日本の国を亡ぼすため?

 8月15日、靖国神社にまた100人以上の国会議員がいろいろな形で参拝した。安倍総理は、代理人を通じて玉串料をおさめた。

 これに対し、国の内外から厳しい批判がふきだしている。

 靖国神社の問題は、1978年10月17日、靖国神社がこっそりと東条英機ら14人のA級戦犯を「昭和殉難者」として合祀したことにはじまる。これを国民が初めて知るのは1979年4月19日の朝日新聞の報道だった。アジアなど国際的に問題になったのは、1985年、このA級戦犯を合祀した靖国神社に中曽根首相が参拝したことからだった。

 昭和天皇は1975年まで参拝していたが、A級戦犯合祀のあとは参拝していない。理由は、宮内庁長官「富田朝彦のメモ」や「卜部亮吉侍従日記」などから、このA級戦犯合祀を批判してのことであることが明らかになっている。現在の天皇も靖国には参拝していない。

 A級戦犯が合祀されるまでは、中国や韓国も靖国神社への参拝を何も批判していなかった。

 中国などは、赤紙一枚で戦争にかりだされた一般の兵士に対しては、戦争の犠牲者として寛大な姿勢だった。1972年の日中国交回復の時も、中国は日本に対し、戦争賠償の請求を放棄している。理由は、もし請求すれば、一般の日本国民に負担がかかるという理由だった。

 いま靖国に参拝している国会議員らは、この「A級戦犯合祀」の批判に対して、何も答えていない。「国家の英霊に崇敬の念を表するのは当たり前」というが、東条英機ら戦争犯罪者が「英霊」なのかどうか、このことについて彼らは口をつぐんで答えない。

 もしドイツの指導者がヒトラーの墓(それがあるかどうかは知らないが)に参拝したとしたら、おそらく即座に首になるだろう。

 安倍首相は、アジアを侵略した戦争犯罪人をたてまつる神社に参拝していて、どうしてアジアと友好的な関係を作れると思っているのだろうか?靖国神社参拝は、戦後の世界秩序を否定することである。アベノミクスとか言って金融操作だけで経済が上向くかのような幻想をふりまいているが、アジアとの友好関係抜きに日本の繁栄はありえない。

 安倍首相、安倍自民党は、日本とアジアとの対立をあおり、日本が没落すればよいと考えているのではないか?彼らは「民族主義」の旗をかかげてはいるが、実際には国家の大権を乗っ取り、たとえ日本が没落しても一握りの多国籍企業や金融資本さえ生き延びればよいと考えている。彼らが代表しているのは日本の人口の1%以下の大金持ちの利益だけだ。(永井)

by nameken9 | 2013-08-23 07:49