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by nameken9

消費税の値上げに反対 

消費税の値上げに反対  

 「安倍首相が、消費税の値上げを決断したようだ」という報道がされているが、本人は最初から増税するつもりで、慎重に考えている様なフリをしているだけだろう。大根役者の猿芝居は誰にでもわかる。国民を馬鹿にするな。

 最近、景気がいいという数字が出ているというが、当たり前だろう。消費税が上がる前に買っておこうという「駆け込み需要」が増えているからだ。建築や車など、「どうせ買うなら今だ」ということで、この先数年分の需要が今に集中しているだけだ。

 ということは、消費税が上がった後には、ガタッと不景気になることは間違いない。仕事はない、消費税は上がる、という最悪の状態がくる。

 消費税という税制自体が,制度として欠陥税制である。

 だいたい、貧乏人にはドンと負担が大きくなる。所得税の場合は金持ちからは高い比率で税金を徴収し、貧乏人には低い税率か非課税になるので、格差を解消しようという方向に力が働く税制である。

 しかし消費税は、貧乏人も金持ちも比率が同じなので、お金の量が少ない貧困世帯では、たとえばこれまでギリギリ生きていけたのが、これからは生きていけないという事態も生まれる。これをどうするのか?この問題は何の解決もしないままに、消費税を上げるかどうかだけの話になっている。たとえば、年収300万円以下の人には、消費税分を還元するとか、方法はいろいろあるだろう。そういう施策もやるというのが、消費税を上げると決めた時の話だったが、それは何もでてきていない。これも国民だましである。

 もうひとつ、消費税が欠陥税制である問題として、「輸出還付金」の問題がある。輸出品には消費税はかからないため、部品製造から組み立て工場へ商品が流れる間にかかった消費税が、商品にラベルをはって売る最終企業に還付される。だから、トヨタや日産、パナソニックといった大企業には、膨大な消費税の還付金が払い戻されるのである。トヨタなどは、年間2千億円以上の還付金を受け取っている。

 還付金は、消費税による収入(約12兆円)の28%にのぼる。要するに、わしらが100円の消費税を払えば、そのうち28円はそのまま輸出大企業の財布に入っていくのだ。

 消費税は大企業が貧乏人から金を巻き上げるための税制である。このことはマスコミでもほとんど取り上げないし、議論にさえなっていない。

 輸出還付金というのは、本来、大企業が還付されたら、その消費税を実際に支払った下請け企業に返還するべきものだ。ところがそういう制度さえできていないのに、(実際には、元請と下請けの力関係で不可能だろうが)消費税をとるということ自体間違っている。税金は平等でなければならないという大原則にさえ違反した税制である。

 消費税の値上げには絶対、反対である。
                           (H)

by nameken9 | 2013-09-18 14:36