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by nameken9

アメリカ、形だけの民主主義

アメリカ、形だけの民主主義

 先日アメリカで議会選挙があって、共和党が上院でも下院でも過半数の議席を獲得した。民主党のオバマ大統領は、これで自分が提出した法案を議会で通すことが難しくなり、あと2年間の大統領の任期をほとんど何もできないまま過ごすことになりそうだ。

 こういう二重権力状態が出てくるのは大統領制度の特徴で、日本の地方自治制度も同じ状態になりうる。今の大阪市、大阪府も、首長と少数与党の議会が対立し、何も前に進まない状態だ。

 日本の国政の場合は、衆議院と政府が対立するということはないが、二院制なので、衆議院と参議院が対立することはしょっちゅうだ。

 日本ではアメリカ式民主主義をもてはやす風潮が強いが、「人民の人民による人民のための政治」は、実際にはウソっぱちでしかない。

 アメリカでは貧富の格差はますます拡大している。国民の上位1%の金持ちが、アメリカ全体の70%から80%の富を保有していると言われている。世界一の金持ちのビル・ゲイツの資産は8兆円だ。

 金持ちにとっては、国家機関は国民からお金を吸い上げる道具だ。国は人民のためには何もしない方が都合がいい。金持ちは税金で自分の資産が目減りすることを恐れている。

 日本でも、アベノミクスで金(かね)をジャブジャブの状態にしているが、それでお金が入ってくるのは株などの金融資産を持っている金持ちだけだ。いいかえれば、金持ちが政府を使って国民の資産を収奪している。貧乏人は消費税まで値上げされて、ますます絞(しぼ)られている。

 人数的には貧乏人が圧倒的に多いが、議会はいつも金持ちの味方をする議員ばかりが当選する。それは、日本もアメリカも金持ちしか当選しないような仕組みになっているからや。

 今の日本でもアメリカでも、議員になろうと思えばマスコミの支援がなければ難しい。マスコミを牛耳っているのは金持ちだ。金持ち連中は自分に都合のいい人物を登場させて、金持ちに有利な思想、考え方の学者や芸能人を宣伝し、金持ちに有利な人物を政治家にする選挙活動を、日々行っている。

 彼らは自分たちだけが生き延びることができれば、国などどうなっても構わないと考えている。

 今、日本の民主主義をどうするのか?その方向を出せるのは、汗水流してこの国を根底で支えているわしら労働者である。
(砂山)

by nameken9 | 2014-11-13 19:20