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隔月第4日曜日午後2時から天王寺公園東口にて行なっています。


by nameken9

安倍は沖縄の声を聞け!

安倍は沖縄の声を聞け!

 沖縄県の翁長知事は3月23日、辺野古の新米軍基地建設で、沖縄防衛局が設置したコンクリートブロックがサンゴ礁を破壊している問題を受けて、防衛局に対し、ボーリング調査などの海上作業を30日まで中止するよう指示した。
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 しかし、防衛省は、「行政不服審査法」という法律にもとづいて農水省におうかがいをして、OKがでたといって、沖縄県知事の指示を無視して工事を続けている。
しかし、「行政不服審査法」というのは、

 「第一条 この法律は、行政庁の違法又は不当な処分その他公権力の行使に当たる行為に関し、国民に対して広く行政庁に対する不服申立てのみちを開くことによって、簡易迅速な手続による国民の権利利益の救済を図るとともに、行政の適正な運営を確保することを目的とする。」
 
 とあるように、国民が行政権力の横暴から自分たちの権利を守るための法律であって、防衛省のような権力の中枢にある機関が、自ら行っている行政措置を正当化するための法律ではない。本末転倒もはなはだしい。

 これまで政府は、翁長知事が何回も東京に足を運んで、安倍首相や菅官房長官に面会を求めてきたが、「門前払い」で、面会を拒否してきた。ところが、安倍首相の訪米を前に、菅官房長官が急に面会したいと言い出した。おそらくアメリカは、沖縄県民が望んで新米軍基地を受け入れることを求めたのだろう。そうでないと、アメリカにしてみれば新基地を無理やり作ったとしても、実際に運用する段階で米兵と沖縄県民とがケンカ状態では使い勝手が悪いのは当然だ。アメリカに言われて初めて動く。安倍政権と言うのは、日本国民の声よりもアメリカの言いなりということがわかる。

 翁(お)長(なが)知事と菅(すが)官房長官の会談では、菅官房長官が「普天間基地を辺野古に移転することが唯一の解決策」と今までの政府の見解をくりかえしたのに対し、翁長氏は、「官房長官が『粛々(しゅくしゅく)(と進める)』という言葉を何回も使われる。僕からすると、問答無用という姿勢が埋め立て工事に関して感じる」「上から目線の『粛々(しゅくしゅく)』という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れ、怒りは増幅(ぞうふく)していくのではないか」
さらに、「危険除去のために『沖縄県で負担しろ』という話をされること自体が日本政治の堕落(だらく)ではないか」

 菅官房長官が「原点は普天間基地の危険除去だ」との発言に対し、翁長知事は「原点は、県民みずからが差し出した基地ではないということだ」「原点は銃剣とブルドーザーで強制接収された場所だということ(この発言は記者会見で)」「沖縄がみずから基地を提供したことはない。辺野古の新基地は絶対に建設することはできないと確信している」と言い切った。

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 沖縄の運動を見ていると、翁(お)長(なが)知事にしろ前の大田(おおた)知事にしろ、もともとは保守派の人物だ。県民の血みどろの運動が、県民の心を代表する素晴らしい知事を作り出しているということを感じる。(大阪の市長や知事とは大違いだ。こんなアホな市長や知事を選んでしまった責任は、自分もふくんで大阪府民市民の側にもあるなあ)  (砂山明)
    


by nameken9 | 2015-04-21 17:35