次回8月27日、午後2時から天王寺公園東口にて行います。


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4人の仲間を返せ!釜の住民票、選挙権を返せ!
釜ヶ崎大弾圧反撃集会大成功

 5月20日、「4・5釜ヶ崎大弾圧反撃集会」が開催された。司会の大任に緊張し舞台に上がると、300席の会場をほぼ埋める参加者から熱い視線が集まった。伝わる熱気に集会勝利を確信した。「ただいまより、釜ヶ崎大弾圧反撃集会を開催します」。沸き起こる大拍手で集会は始まった。
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 冒頭、関生労組の西山さんから、つい先日5/11の13名不当逮捕という関生労組に対する弾圧の緊急アピールをいただいた。関生労組といえば今回釜ヶ崎大弾圧が起こるや否や、府警本部に街宣車を繰り出し抗議行動をおこなってくれた。われわれも街宣車(なめ憲リヤカー)で西成署への抗議行動はおこなったが府警本部までは行けなかった。熱い連帯の行動に感動と感謝の気持ちでいっぱいだ。釜に対する弾圧も関生に対する弾圧も一連の大弾圧の一環であり、暴力以外に打つ手を失った権力のあがきでありあせりだ。関生の13名の拘留理由開示公判に4・5釜ヶ崎大弾圧救援会から多くの仲間が駆けつけてくれたことに謝意が述べられ、「今後とも共に闘おう!」のアピールを拍手をもって確認した。
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 次に、NDSにより「釜の住民票を返せ!・釜ヶ崎大弾圧反撃バージョン」が上映された。釜のおっちゃんらの「住民票を返せ!選挙権を返せ!」のド迫力映像に圧倒されながらも「住民票闘争がよくわかった。」「選挙権を奪うとは言語道断!」の声が聞かれた。

 この後、野村さんの解放アピールでは、看守からの<嫌がらせ>の実態報告に怒りのため息がもれ、「みなさんのおかげで釈放されました。ありがとうございます。」の言葉に温かい拍手がおこった。
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 続いて、不当拘留・起訴をされた4人の獄中アピールがあった。まず、南(南美穂子)さんから、「投票管理者が公務員に選挙人の選別を代行させたことは違法。公務員の方こそ選挙妨害。」「釜ヶ崎労働者に対する棄民政策を暴露し、釜の労働者の基本的人権を守る闘いを潰すことはできない。」「釜をなめるな!住民票闘争は続く!」とのアピールを行動する会働き人の田島さんが朗読した。
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 大谷牧師(大谷隆夫さん)からは、「4・16集会の盛会は、弾圧の不当性に多くの人が気付いていることの証であり、選挙権を取り戻し、人としての尊厳と誇りをもって生きていける世の中をつくりましょう。」「戦中の治安維持法を彷彿させる弾圧ですが、未来は闘う私たちのもの。おおらかに闘い抜きましょう。」のアピールを日本キリスト教団大阪教区の岡山さんが朗読した。
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 また、エキン(阪口浩一)さんからは独創的な5つの闘争方針が具体的に示され、「今回の原発事故を契機に、本当の“反撃”を開始しましょう。」のアピールを人民新聞の一之瀬さんが朗読した。
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 最後に、レオ君(佐藤零郎さん)から長居公園強制排除の原体験から住民票闘争を俯瞰するドキュメンタリー映画監督らしい視点のアピールがあった。西成署の取調室の暴行の痕跡描写はリアルだ。「反撃集会に参加された皆さん応援いただいてありがとうございます。」とNDS中村さんが朗読した。
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 ここで、会場カンパの呼びかけがあり、¥119,947-の支援が寄せられた。

 この後、遠藤弁護士から「住民票闘争は日本の公民権運動です」「キング牧師はデモで逮捕されながら黒人の選挙権を勝ち取った」「釜ヶ崎労働者は当時の米国の黒人同様に差別的境遇におかれています」といった講演があった。遠藤先生が南さんの弁護に情熱を傾けられる真意に根差す講演だと感じられた。
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 続いて統一弁護団の弘川弁護士から「ミャンマーの難民救済の活動をしているが、今回の弾圧は軍事政権を彷彿とさせ、あり得ない暴挙だ。」のアピールがあった。鈴木弁護士からエキンさんの拘留理由開示公判が<5/24・10:30・604号法廷>で行われる旨連絡があり、「裁判所に期待はできないが裁判官の心証に訴える道はあり得る」のアピールがあった。
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 ここで、急きょ駆けつけてくださった戸田ひさよし門真市議から力強い連帯アピールをいただいた。
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 そして、各団体アピールの先頭をきって日本キリスト教団大阪教区横山先生よりアピールにかえ歌「ともだち」の参加者全員の合唱が行われた。釜ヶ崎地域合同労組の稲垣さんは25回もパクられた経験を披露され共に闘おうのアピールがあった。先日の釜ヶ崎メーデーでは4・5大弾圧糾弾を全面アピールさせていただいた全港湾西成分会の泊委員長の連帯のあいさつと続いた。釜ヶ崎キリスト教協友会で大谷牧師とともに共同代表を務める吉岡基さんから「4人は共謀したということですが、4人とも個性が強く共謀なんかできるはずがないですよ」の発言に会場は爆笑の渦に。「弾圧は立場のちがいを超え団結してはね返しましょう!」に大きな拍手が起こった。パナソニックの不当解雇と闘う吉岡さんからは、南さんらがパナデモ応援に来てくれたエピソードを披露しながらの連帯アピールをいただいた。仲間ユニオン学校教職員組合の松田先生、いこいの家の米加田さんの涙のアピール、野宿者ネットワークの生田さん、自由労働者連合の松原さん、釜ヶ崎パトロールの会の金羽木さん、NDSの金さんからアピールがあった。
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 最後に、日本人民委員会の印旛さんより「4名の釈放を求める署名」運動の提起が行われた。6/15の締め切りに向け署名運動に注力することとなった。
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 「4人の仲間を返せ!釜の住民票、選挙権を返せ!」「団結がんばろう!」を参加者全員で三唱。高揚感と達成感溢れる中、勝利の閉会となった。

(報告 日本人民委員会 伊関 要)




拘留されている仲間の即時釈放を求める署名のお願い

 救対本部では、今回の弾圧で拘留されている仲間の早期釈放を求める署名活動を行います。

 今回の弾圧は、釜ヶ崎労働者や派遣労働者、震災被災者のように、貧困や災害によって住所が安定しない者には、選挙権も保障されないという日本の選挙制度、そしてこの選挙制度をかたくなに守ろうとする者達が引き起こしました。

 この選挙制度は日本国憲法に違反していることはもちろん、国連人権規約にも明確に違反しており、日本の民主主義を根底から問うものです。

 原発や被災地の復興の仕事に行くであろう釜ヶ崎の人間を選挙から排除しておいて、どうして新しい日本など展望できるのでしょう。

 この署名運動は、釈放要求運動であるとともに、日本の本当の民主主義を求める声を結集するものです。

 今色々なところで権力による弾圧事件が頻発しています。権力にとって都合の悪い芽は全部つみ取ろうとしています。しかし日本をここまで凋落させた彼らに、もはやこの国を任すことはできません。この弾圧を跳ね返す強力な陣形を整えましょう。署名運動へのご協力をお願いします。

(署名用紙は別途配布します。)

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by nameken9 | 2011-05-27 08:40 | Comments(0)

第15回「日朝友好田植え」を盛大に開催


 去る5月15日、五月晴れの青空の下、第15回日朝友好田植えが盛大に開催されました。集まったのは日本と朝鮮の老若男女総勢60名余。みんながそろうと、さっそく田植えを開始しました。朝鮮学校の生徒さんは、元気いっぱい、田んぼに入ると大はしゃぎ。どろどろの田んぼの中に入ると、さっそく足をとられてころんでしまった子もいましたが、みんな一生懸命最後まで苗を植えてくれました。
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 田植えが終わると、焼き肉やおでんを食べながら交流会です。日本側からは、「東アジアユースキャンプ」「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」や「行動する会働き人」などからのあいさつがありました。朝鮮側からは、南大阪朝鮮初級学校の先生やアボジ会・オモニ会などからあいさつがありました。そして、お互いに歌や踊りを披露しながらの交流を深めました。
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 大人が交流を深めている間、子どもたちは運動会をしました。借り物競走や二人三脚、パン食い競争、飴食い競争、リレーをしました。小さな子も大きな子もまじって、一生懸命走ったり、パンに飛びついたりと本当に楽しそうでした。
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 そんな中、合間の時間を見つけて、子どもたちはカエルやタガメをとったり、大人たちは山菜とり、能勢の自然を満喫しました。
 最後は、全員で南北の統一を願う歌「我らの願い」を歌いました。そして、先に帰りの途に就く在日のみなさんを、日本側で朝鮮の旗や統一の旗を振って見送りました。
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by nameken9 | 2011-05-22 09:05 | Comments(0)
5月なめ憲報告
釜ヶ崎の労働者の投票権を守ろうとした4人に対する不当起訴に満身の怒りを持って抗議!!
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 5月8日のなめ憲は、前回に引き続き、釜ヶ崎への大弾圧に対して抗議の声をあげていきました。前回のなめ憲では、4月5日の大阪府警による7名の不当逮捕、14カ所の家宅捜索という暴挙に対して抗議し、7名の即時釈放を求めましたが、その後、釜ヶ崎大弾圧への抗議の声や支援の輪が広がる中、3名の釈放を勝ち取ることができました。しかし、検察は残る4名に対して威力業務妨害で起訴。この不当起訴に対して抗議のアピールをするとともに、なぜ4名が不当逮捕起訴されたか、憲法にかかわる選挙権の問題を訴えました。
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 そもそも、4名が起訴された訴因は、昨年7月の参議院選挙において投票を呼び掛けた行動が、威力業務妨害にあたるということです。この投票呼び掛け行動に至った経緯は、2007年に釜ヶ崎において2千名以上の住民票が削除され、そのことによって投票権までもが奪われたことに端を発します。大阪市選挙管理委員会は、そこに住んでいたという証明ができれば、投票所において住民票を復活、投票できると約束しました。しかし、このことを、住民票を削除された人々に広く知らせることをしなかったので、支援者が投票を呼び掛けたのです。
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 この問題の重要な点は、お金がなく家がないと選挙権も奪われてしまうということであり、このことは釜ヶ崎だけの問題ではなく、今回の東日本大震災で被災された大勢の方の選挙権が保障されないということです。一旦他府県で避難生活を送る人は、自分たちの故郷での選挙ができるでしょうか?また、選挙に立候補するには、300万円という多額のお金を供託金として出さなければなりません。お金がない人間は、立候補することすらできない、まして、貧困層を代表するような議員がいるはずがありません。こうした住民票と投票権を連動させ選挙権を奪う選挙制度、そして、貧乏人を排除した選挙制度は、民主主義を根底から否定するものであり、見直さなければならないのではないでしょうか?起訴された4名の行動はいうまでもなく、投票できるのにできないと思っていた人々に選挙を呼び掛けた正当な行動であり、今回の不当起訴に対しては満身の怒りを持って抗議しました。
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 また、今回の不当逮捕起訴-釜ヶ崎大弾圧に対して、5月20日(金)6時半から阿倍野区民センター小ホールにおいて『釜ヶ崎大弾圧反撃集会』を行うことを広く呼びかけました。
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(報告 日本人民委員会 高橋)


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by nameken9 | 2011-05-10 08:52 | Comments(3)
【お知らせ】
弾圧をはね返せ! 
みんなで集まろう!
釜ヶ崎大弾圧反撃集会



日時 : 5月20日(金)午後6時開場 6時半開始

場所 : 阿倍野区民センター小ホール
      (地下鉄谷町線阿倍野駅スグ)
    大阪市阿倍野区阿倍野筋4-19-118

主催 : 4・5釜ヶ崎大弾圧救援会

連絡先  NPO法人釜ヶ崎医療連絡会議
       (06-6647-8278)

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by nameken9 | 2011-05-04 14:31 | Comments(0)
メーデー 釜ヶ崎大弾圧糾弾!
不当逮捕起訴の4人の仲間の解放をうったえる

 2011年5月1日朝5時。あいにくの雨。なにくそ、4人の解放を勝ち取るぞ。「釜ヶ崎大弾圧糾弾!」センター情宣。今年のメーデーはこうして始まった。
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 4・5釜ヶ崎大弾圧で7人の仲間が不当逮捕された。まきあがる抗議の声に検察は7人に対する公務執行妨害罪での起訴を断念、3人を釈放した。ところが、残る南さん、大谷牧師、エキン氏、レオ君を公務執行妨害罪では不起訴とした直後、訴因変更して、身柄を大阪拘置所に移す暴挙に出た。
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 4・5釜ヶ崎大弾圧救援会はこれに対し、「釜ヶ崎大弾圧反撃集会」《5/20(金)18:30阿倍野区民センター》をもって対峙し、メーデーでの「釜ヶ崎大弾圧反撃集会」アピール行動となった。行動には、救援会より、日本人民委員会、行動する会働き人、医療連、自由労働者連合、カワンモラウ、釜ヶ崎よってけまつりやそのほか多くの仲間が駆けつけてくれた。

 早朝情宣の後、全港湾の釜ヶ崎メーデーに参加。デモ出発前のセンターと大林組前での抗議集会で、アピールの機会をいただき「釜ヶ崎大弾圧糾弾、4人の解放、釜ヶ崎大弾圧反撃集会への結集」をうったえた。
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 釜ヶ崎を一巡し通天閣へ至るデモは、カワンモラウのアップテンポの太鼓にいやがおうにも高揚感がみなぎり、「4人を返せ!」「釜の住民票を返せ!」「釜ヶ崎大弾圧反撃集会に結集しよう!」のシュプレヒコールとあいまって、ポリ公もタジタジ、泊委員長もビックリ「ありがとう」と言って笑っておられた。

 この後、中之島メーデーに合流。ここで、ふるさとの家のマーコさんや本田先生、NDSの中村さんなどと出会い、2000人はいるかと思われる会場を手分けし「釜ヶ崎大弾圧反撃集会」呼び掛けビラを配った。この日準備した2種類2000枚のビラはまたたく間に売り切れとなった。

 続くデモは、関生労組の後につき、炊き出しで遅れて到着された釜合労のみなさんとも一緒に「釜ヶ崎大弾圧糾弾!」の声をあげた。デモは裁判所前を通過。南さんの拘留延長と起訴を許した畑山という裁判官は、南さんらを最初からヤカラとみなし、警察、検察と同じ態度で接したという。怒りの声は頂点に達した。「不当起訴糾弾!畑山裁判官糾弾!」の声が大阪地裁にこだました。

 雨天をも吹き飛ばすオール釜ヶ崎の勢い。南さん、大谷さん、エキンさん、レオ君まってろよ。救援運動はますます広がりを見せている。
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(報告 日本人民委員会 伊関)


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by nameken9 | 2011-05-04 14:25 | Comments(0)

釜ヶ崎大弾圧糾弾!
釜ヶ崎労働者、野宿者、震災被災者から、選挙権を奪うな!


 4月5日、大阪府警は釜ヶ崎の仲間7人を逮捕し、14ヶ所を家宅捜査した。

 逮捕の理由は、昨年7月の参議院選挙の際、釜ヶ崎の中にある萩之茶屋投票所前で投票所を警備していたガードマンの公務を妨害したというものである。

 4月28日には、3名釈放、4名を「威力業務妨害」で起訴した。拘留されているのは日本人民委員会 行動する会働き人の南美穂子さん、NPO法人釜ヶ崎医療連絡会議の大谷隆夫牧師、ドキュメンタリー映画作家の佐藤零郎さん、フリージャーナリストの阪口浩一さんである。皆、釜ヶ崎に生活基盤をもちながら、釜ヶ崎の人権問題に精力的に取り組んできた仲間である。

(事件の背景)

 2006年、福岡県警の警察官が浮気をし、人生をやり直すために釜ヶ崎の住民票を買った。その住民票は釜ヶ崎解放会館に置かれていたものだった。この事件を契機に、釜ヶ崎解放会館には居住実態のない住民票が大量に置かれていることをマスコミがとりあげた。大阪市は2007年3月29日に2088名の住民票を職権で削除した。

 しかし、この解放会館への住民票の設定は、大阪市西成区役所が30年間にわたってすすめてきたものである。労働者が区役所へ行って、「飯場とドヤの往復の生活で、住民票を置く場所がない。住民票がないと健康保険にも入れないし、免許証も持てない、携帯電話も持てない、就職もでけへん、なんとかならんやろか」と相談すると「解放会館へ行って、そこに住民票を置かしてもらいなさい」と指導し、解放会館には多い時には1万人以上の住民票が置かれていたという。

 大阪市による住民票の強制削除によって、同年4月の統一地方選挙で、2000名以上もの選挙権が奪われるのではないかというおそれがでてきた。

 支援者との交渉で大阪市選管は、「投票所で簡易宿泊所の領収書などを見せて、地域に4ヶ月以上居住していることが証明されれば、投票所で住民票を復活し、投票させる」と約束した。しかしこの事実を広く住民票を削除された人に周知させることはしなかった。しかたなく、支援者がこれをビラやマイクで選挙の数日前から広報し、「住民票を復活できるかもしれませんから、投票へ行きましょう」と呼びかけたのである。これで9名が住民票を復活できた。この投票呼びかけ行動はその後の選挙でもつづいた。選挙当日、釜ヶ崎の三角公園に集合し、住民票を削除された人と支援者が一緒に投票所へ行って、居住実態などの確認作業をするという行動である。当初は支援者も投票所の中に入ることができたが、徐々に支援者を門扉で排除するようになった(選管のマニュアルには、選挙人の居住実態の確認方法として、「友人も可」、とあるにもかかわらずである)。

 今回大阪府警は、9カ月も前の参議院選挙の件で、今回の統一地方選挙の5日前に一斉逮捕するという挙にでた。予防拘禁という見方もできる。そして被疑事実を変更してまで起訴拘禁するというのは、明らかに捜査権の濫用である。

 今回検察側は、法律的に重大なミスを犯した。彼らは、逮捕容疑を「選挙管理委員会が委託した民間警備員に対する公務執行妨害」とした。しかし、公職選挙法によれば、公職の選挙を行なう投票所を管理するのは、地域の選挙人の中から選んだ「投票管理人」でなければならないのである。選挙管理委員会に委託された民間警備員が、誰が選挙人かも調査することなく排除していたという事実は、それ自体が公権力による選挙妨害である。

 このことを今回逮捕された南美穂子の「勾留理由開示公判」において、担当の弁護士が主張した。

 拘留期限がきれる4月26日ぎりぎりになって、3名を釈放し、4名については「投票管理者の指示をうけ、投票人等投票所に入ることのできる者以外の者の入場を制限していた選挙管理委員会関係者に対する威力業務妨害」に罪状を付け替えて起訴した。現在4名は大阪拘置所に収監されているが、接見は可能である。保釈は申請中であるが結論はまだ出ていない。

 この釜ヶ崎の住民票、そして選挙権の問題は、おりしも東日本大震災によって被災した何十万という方々の問題でもある。遠く離れた避難先で、故郷における住民票はどうなるのか、選挙権はどうなるのか、お金がなく家がなく住民票がない貧乏人や被災者には、選挙権はないのか?まさに日本の民主主義を根底から問い返す問題である。         (救援会 いんば)

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by nameken9 | 2011-05-04 13:52 | Comments(0)