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by nameken9

釜ヶ崎大弾圧の高裁判決

釜ヶ崎大弾圧の高裁判決
 12月12日、釜ヶ崎大弾圧の高裁判決があった。「控訴棄却」で、地裁の有罪判決を追認するものだった。
判決理由の朗読が終ると、法廷は怒号に包まれた。
「大阪市が労働者の選挙権を奪うという憲法違反をしたことは容認しておいて、何が有罪判決や!」「ふざけるな!」
「選挙権を奪った奴らを守って、選挙権を回復しようとした人間がなんで有罪なんや!」
「裁判所は大阪市の憲法違反を擁護するな!」

 裁判官は、怒りの渦に包まれた法廷を尻目に、逃げるようにして法廷から出て行った。裁判官が出たあとも、傍聴に来た人たちはしばらく誰も法廷から出ないで、抗議を続けた。

 その後、弁護士会館で報告会が行われたが、担当の弁護士さんは悔しさをにじませながら判決の解説をされた。被告からは最高裁に上告する方向の決意が述べられた。
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 皆、裁判官の良識に期待していたが、裁判所の良識など全く幻想でしかないことが、またしても証明された。
 憲法で保障されている国民誰にも認められている「選挙権」が、住む家がないというだけの理由で大阪市が奪ったこと、このことの重大な違法性を無視し、棚上げにし、選挙権を奪われた者の選挙権復活を呼びかけた行動を、「うるさい」というだけの理由で切り捨てたのである。
 ドロボーに、「盗んでいったものを返せ」と言ったら、その声がうるさいと言って、有罪にした判決である。
 釜の選挙権を奪った者どもとの闘いは、これからも続く。
                                         (いんば)

by nameken9 | 2012-12-21 18:15