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市長選挙、史上最低の投票率 大阪市民、橋下の「ワガママ選挙」にノー

市長選挙、史上最低の投票率
大阪市民、橋下の「ワガママ選挙」にノー


 23日に投票があった大阪市長選挙は、投票率が23.59%だった。これはこれまでの投票率の最低記録28.45%を抜いて史上最低記録となった。大阪府知事の松井は「4人に1人も投票した」と強がって見せたがこれはちがう。「4人に1人さえも投票しなかった」というべきだろう。しかも棄権票が6万7506票(13.53%)、白票が4万5098票(9.04%)で、いずれも過去最高。

 今回の選挙は、橋下市長が、大阪都構想の中身を話し合う法定協議会で、大阪市を五つに分割するという維新の会の案が通らなかったことから、法定協議会をひっくり返そうとして行った選挙である。

 橋下の「ワガママ選挙」に大阪市民がソッポを向いたのは当然である。橋下のワガママのために大阪市民の税金6億3千万円が無駄に使われた。

 橋下はこれまで学童保育や民族教育の予算を無慈悲に削ってきた。貧乏人や民族教育に必要不可欠な予算を略奪してきた。

 橋下はこれまで朝鮮学校に支援してきた毎年たかだか数千万円から一億円程度の補助金まで打ち切ってきた(朝鮮学校の生徒と拉致問題は何の関係もないのにだ!)。これも6億円もあれば十分に復活できる額だ。朝鮮学校の先生は今、民族教育を守るために給料なしで仕事をしている。

 日本の地方自治は二元(にげん)代表制(だいひょうせい)が原則である。市長(行政)も直接選挙によって選ばれるが、市議会も直接選挙で選ばれる。市長も議会もともに住民の代表という考え方だ。だから市長が議会を解散することもできず、議会が市長を首にすることもできない。

 市長(行政)と議会の意見が食い違うときには、しっかり時間をかけて話し合い、解決の道筋をつけていくしかない。それでも解決できない時には、住民による市長解任のルール(リコール)や、直接請求のルールがある。行政、議会、住民が相互に権力を分担し、話し合いによって解決していこうという考え方である。

 「地方自治は民主主義の学校」という言葉がある。

 橋下は「首長選挙の結果がすべて」、「首長選挙で勝てばすべて住民から白紙委任された」という考えでいるようだが、これは全くの間違いであり、法律はそのようには決めていない。法律は、意見の違いを話し合いで解決していくことを求めている。法律は首長のワガママを許していない。(あいつ、ほんまに司法試験通ったのか?)

 橋下という人物は、違う意見の人とは話し合うことさえできない人のようだ。選挙が終わっても支持者の前に顔も見せない。こんな無礼なことをやっていれば支持者が遠ざかるのも無理はない。精神構造が大人になっていない。政治家になる資質など全くないのに、マスコミにかつぎ出されただけである。

 この史上最低の投票率は、橋下のワガママ選挙への「ノー」であり、それが今回の選挙に対する大阪市民の意思である。

 橋下の前の前の市長は関市長だったが、関市長は当時から市営地下鉄の民営化やら府市の二重行政の解消やら、今の橋下の都構想と同じことを言っていた。関も橋下も、ブレーンは上山信一、同じ人物だ。

 関市長は釜ヶ崎の住民票を職権消除した。それで釜ヶ崎の2088名の住民票と選挙権が奪われた。

 釜ヶ崎の大弾圧救援会は、橋下市政になってからも、釜ヶ崎の住民の選挙権を保障するよう要求し続けているが、橋下市政は無視し続けている。

 橋下は、議会もいらない、貧乏人の選挙権もいらないという考え方だ。その橋下の時代が終わろうとしている。この社会を根底で支えてきた釜ヶ崎労働者の力、この大阪を構成してきた多様な民族の多様な文化、これを理解できない人間には大阪市長の資格はない。釜ヶ崎が社会的に登場していく時代が始まろうとしている。
(いんば)

by nameken9 | 2014-03-26 22:10