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by nameken9

パトカー事故たてつづけ

パトカー事故たてつづけ

 4月13日、兵庫と大阪でパトカーがからむ死亡事故が2件あった。

 13日午後0時25分ごろ、兵庫県丹波市春日町の県道交差点で、乗用車と兵庫県警丹波署のミニパトカーが衝突し、乗用車を運転していた主婦(34)と助手席の長男〈5〉が死亡。後部座席の次男(3)も負傷したが命には別条はない。パトカーを運転していた巡査長(39)はパトロールを終えて駐在所に戻る途中で、けがはなかった。警察の発表では「現場はともに片側1車線の交差点で、乗用車が赤信号を無視して交差点に進入し、右から走行してきたミニパトカーと衝突したという複数の目撃証言がある」ということである。

 13日午後8時40分ごろ、大阪市都島区内代町1の市道で、男性巡査部長〈58〉が運転してパトロール中の大阪府警城東署のパトカーが、横断歩道を歩いて渡っていた男性をはねた。男性は病院に運ばれたがまもなく死亡した。パトカーは、サイレンをならした緊急走行ではなかった。同署によると「男性は赤信号を無視して横断歩道を渡っていたという目撃情報もある」ということである。

 4月10日には高知市大原町の国道56号と市道の交差点で、緊急走行中だった高知南署刑事課の男性巡査部長(30)が、横断歩道を自転車で走行中の男性会社員(31)をはねた。男性会社員は鎖骨を折るなどの重傷。

 2013年11月23日には、山口県で、県警交通機動隊の巡査(30)が、白バイでパトロール中、乗用車を追い抜いた際に対向車線にはみ出て、中型トラックと衝突して死亡。
などなど、ざっと見ると全国で毎月1件平均、パトカーや白バイがからんだ重大事故が起きている。

 「パトカーや白バイの運転がヘタクソなのか?」、「絶対に事故を起こさないというプロ意識が薄弱なのか?」それとも「パトカーや白バイに乗って舞い上がるオタク化が進んでいるのか?」原因はよくわからないが、緊急走行の権限を持つ警察官が、こんなに重大事故をしょっちゅう起こしていたのでは、危険きわまりない。
そして一番問題なのは、警察が最初から警察官の方をかばうような情報を流すことだ。13日の二つの事件もそうである。

 この間、ニセ調書や、証拠の捏造が疑われる事件があいつでいる中で、こういう身内をかばう体質が、警察官の事故を野放しにしているのではないか?

 2006年3月3日に起きた高知県の白バイ衝突死亡事件では、交差点の中央で右折しようと止まっていたスクールバスに白バイが激突して白バイを運転していた巡査長(26)が死亡した。裁判では、検察側はスクールバスが移動しているところに白バイが衝突したとして、スクールバスの運転手が悪くなってしまった。しかし、その事故の瞬間を目撃した引率の校長は、「バスが停車しているときに白バイが激突してきた」とハッキリ証言しているし、警察が出してきた「ブレーキ痕」には、タイヤの形がなく不自然(「ブレーキ痕」は飲料水で偽造できる)。スクールバスの乗客の「急ブレーキをかけたショックは感じなかった」という証言。当時、白バイが付近で高速走行訓練をしていたという目撃証言。などなど。警察、検察の捏造が強く疑われる事件だ。(現在、再審請求中)

 こうしてみると、警察がからんだ事件や事故は、中立な第三者機関が捜査、立件する必要があるのではないか。袴田事件を見ても、警察は自分の権威や信用を守るためなら、たとえ人の人生を抹殺しても構わないと考えている節がある。裁判所は検察の言いなりだ。高知のスクールバスの運転手も、有罪判決ですでに服役を終えた。憲法で保障された基本的人権を守るためには、警察、検察、裁判所を民主化する必要がある。                                                                         
(砂山明)

by nameken9 | 2014-04-15 18:22