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安倍政権は軍国主義を学校に持ち込むな!

安倍政権は軍国主義を学校に持ち込むな!


安倍首相が、夫婦ともども教育勅語を朗誦する森友学園を応援していたことはすでに皆が知っている。しかし、その小学校建設が破綻するや、今度は政府が直々に「教育勅語」を教えてもよいという決定を下した。

安倍内閣は331日に、戦前戦中に道徳や教育の基本方針とされた教育勅語について、「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材としてもちいることまでは否定されることではない」という答弁書を閣議決定した。

勅語というのは、天皇の命令という意味であり、教育勅語は明治天皇が1890年に発布した。国民は「臣民」(天皇の家来)とされ、「万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家のためにつくせ」(旧文部省図書局の通釈)と書かれている。

戦後は、教育勅語は憲法に違反するものとして1948年に国会決議で「排除、失効」とされている。

教育勅語はその根本が憲法とは相いれない性格をもっており、少なくとも義務教育ではその内容まで教える必要はない。義務教育では、今の憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義に全く反するものだということをしっかり教えさえすればよい。今度の閣議決定は、教育勅語を肯定的に教えることを可能とする決定であり、到底、容認できるものではない。

驚くべきは、「教育勅語」だけではない。414日には政府の持ち回り閣議で、ヒトラーの自伝『我が闘争』について、教育機関は教育基本法に従っていることを踏まえたうえで、「有益適切」な部分を判断、使用できるとする答弁書を決定した。

「我が闘争」は、反ユダヤ主義、排外主義、侵略主義、優生思想を公然と主張しており、ナチスドイツにおいて国民必読の書とされた文書だ。

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アウシュビッツ強制収容所


ナチスの軍国主義政策、ユダヤ人や共産主義者や障がい者を虐殺した政策を推進した文書である。もしこの「我が闘争」に、一文でも「有益適切」な部分があるなら、政府はまずその部分を公表するべきである。

おりしもガンバ大阪の応援でナチスのハーケンクロイツ(鉤十字)まがいの旗をふっている観客がいたことをうけて、球団側は旗や横断幕を持っての応援をすべて禁止した。

麻生財務大臣は、憲法改正の方法について「ナチスに学んだらいい」と述べたが、それを学校教育で本当にやろうとしている。こんな政権を許しておいてよいのか?いまこそ国民一人一人が立ち上がらなければならない時である。

         (砂山明)         


           


by nameken9 | 2017-04-25 19:55