大阪のコロナ禍は維新による人災
都構想優先が招いたコロナ感染拡大の政治責任をとり退陣せよ!
大阪のコロナ感染が極めて深刻な状況となってきた。大阪府のコロナ感染による死者が急増している。12/17~23の一週間を東京都と比較してみる。大阪のこの一週間の感染者1,196人、死者68人。東京では感染者4,480人、死者21人。それぞれ人口は東京都約1,400万人、大阪府約880万人。100万人当たりの死者は大阪が7.7人、東京は1.5人。
東京都も感染拡大が止まらずひどい状況だが大阪府はさらにひどい。特に大阪では脆弱な検査体制のもと感染者数にカウントされない目に見えない感染が急拡大しているのではないだろうか。大阪府市の医療体制を含む準備不足は目を覆うものがある。寒冷乾燥の冬季にはコロナ感染拡大の危険性が極めて高いとの警鐘は早い時期から繰り返しならされていた。にもかかわらず12月を迎え吉村知事がやったことは自衛隊や全国知事会への医療支援要請。「自衛隊を便利屋のように使うな」という批判が噴出したりしている。吉村知事・松井市長・大阪維新は11月まで何をしていたのか!
吉村知事・松井市長・大阪維新は大阪府市民の安全安心をないがしろにして11月1日の大阪都構想住民投票に全力をあげていたのだ。大阪府市の行政はヒト、モノ、カネをコロナ対策ではなく大阪都構想住民投票に投入した結果が今日の大阪のコロナ感染拡大の元凶だ。吉村知事の「大阪モデル」は自己都合で泥縄式に基準をコロコロと変え実効性皆無で感染は拡大するばかり。結局吉村知事・大阪維新の人気取りのパフォーマンスだったことが暴露された。吉村知事・松井市長がコロナ対策でしたことと言えば府市民に対する命令・要請ばかり。「イソジンでうがいをしろ」「雨ガッパを寄付しろ」「マスクをしろ」「大声を出すな」「会食をするな」「自粛しろ」。府市民への命令・要請ではなく首長として果たすべき責任、例えば「検査体制の拡充(ex大阪市24区全てにPCR検査所を設置)」「病院体制拡充、コロナ病床増床、人員手配」「医療従事者への支援金支給」といった府市民に命令要請ではなく自らが府知事市長としてすべきことを行うべきだった。ところが、知事・市長として自らは何もしていない。医療崩壊が現実問題となるなか「コロナ病床を1床増やした病院に1千万円を支給する」とか突然言い出したが遅い。ベッドや医療機器は金で買えるが医療スタッフは今日言って明日までに養成できるものではない。結局できもしないことを言って「金を出すと言っているのに申し出る病院がない。申し出ない病院が悪い。知事・市長・大阪維新に責任はない。」とこれまた責任回避のパフォーマンスだろう。
これに比べ隣県の仁坂吉伸(にさかよしのぶ)和歌山県知事は立派だと思う。和歌山でもコロナ対策に追われる状況は同じだ。にもかかわらず、大阪府南部のコロナ患者を和歌山県の病院で受け入れ、吉村知事の要請に応じてICU技術を持つ看護師2名を大阪府に派遣してくれている。人道上の配慮とのことだ。しかも、和歌山県ではPCR検査の徹底、陽性判明者の徹底隔離、行動履歴の徹底調査、病院拡充、人員手配、ホテル手配、所轄を越えた保健所の統合システム構築と具体策実行に全力で取り組み万端の準備のもとコロナ感染封じ込めに成功している。仁坂知事は吉村知事に和歌山方式を紹介し大阪でもコロナ対策の具体策を知事自らが実行するように促している。
しかし、吉村知事・松井市長・大阪維新は聞く耳を持たず、コロナ対策はパフォーマンスでごまかすばかりだ。今、維新はコロナ対策そっちのけで2月の大阪市議会で今度は住民投票ではなく議会での都構想復活に血道をあげているのだ。今は都構想復活ではなくコロナ対策だ!一府民として隣県の仁坂知事の和歌山県がうらやましい。府民の安心安全・コロナ対策より都構想を優先する吉村知事・松井市長・維新。県民の安心安全を第一に次々とコロナ対策を具体的に実施する仁坂知事。コロナ対策を自らはしないで「自衛隊を便利屋のように使うな」と言われながら自衛隊や他府県に応援要請をする吉村知事。取りうるコロナ対策を全力で自ら実施しなおかつ人道上の配慮から大阪府の応援要請に応える仁坂知事。両者に人間としての品格、首長・政治家としての資質に雲泥の差を感じるのは私だけではないと思います。
住民投票で一度ならず二度までも否決された大阪都構想。その都構想復活をコロナ対策より優先するとは悪政を通り越した圧政だ。吉村知事・松井市長・維新には否決された都構想を持って退陣してもらうほかない。 (伊関)
「大阪市を8区に合区=都構想復活」議案に反対!
報道によると、松井市長は大阪市を8つの区に合区し総合区としその権限を強化し、市の広域行政を府に移譲一元化する議案を2月の市議会に提案するとのことだ。市民への行政サービス低下を承知のうえで大阪市の権限と金を府が奪い取る都構想の復活だ。住民投票で2度も否決された都構想を今度は議会で可決復活を企てている。民意に反する暴挙だ。公明党に圧力をかけ可決を目論んでいるとのことだ。本当にしっかりしてほしいのが公明党ということになる。2度にわたり否決された都構想。民意に沿ってはっきり「ノー」の意思表示を示すべきだ。公明党も2月市議会では松井市長提案に反対票を投じてほしい。今度は住民投票で市民は反対票を投票できないのだから。公明党に市民の側にたった議会活動を心から願います。そして、今なすべきは民意に反する都構想復活ではなくコロナ対策だということを市議会で明らかにしてほしいと心から願います。(伊関)
コロナ対策は、中国に学ぶべき
日本では、大都市を中心にコロナの陽性患者が増えているが、有効な対策は未だに取られていない。中国では、コロナが流行った初期の段階で徹底したPCR検査を行い、陽性者を隔離して、完全にコロナを抑え込んだ。なぜ、日本は中国に学ぼうとしないのか?テレビのコメンテーターは、日本は民主主義の国だから難しいだの、中国は強権だからだの、と言っているが、命より大事な民主主義などあるのだろうか?
今こそ、徹底したPCR検査と陽性者の徹底した隔離をするように首相や知事に強く訴えたい。それができなければ何のための首相や知事なのか?(高橋)
中国でのコロナ対策の様子